雑節 「 秋の社日 ( 秋祭り ) 」

今日は秋の社日です。

社日(しゃにち)は雑節の一つで、生まれた土地の神様、産土神(うぶすながみ)を祀る日です。

この日は産土神社に参拝し、春には五穀の種を供えて豊作を祈願し、

秋にはその年の収獲に感謝します。

 

社日は春と秋にあり、春のものを春社、秋のものを秋社といい、

春分または秋分の日に最も近い戊(つちのえ)の日が社日となります。

「戊」という文字には「土」という意味があります。

農業の視点から見ると、春の社日は種まきの時期、秋の社日は収穫の時期にあたります。

これらは農業において忘れてはいけない大事な時期ですので、

社日は全国的に重要な節目の日とされるようになりました。

 

春の社日に山からやってきた神は、田畑の作物を成長させ、

秋の社日に山へ帰っていくと言われています。

この日、たわわに実って収穫直前となった稲穂を少し抜きとり、

山へと帰る神に真っ先に捧げて感謝します。

また、社日は「金忌」といって鍬などの農具を使ったり土を耕すことを

禁じているところもあるそうです。

これは、神様の頭を掘ってしまうことになるからと言い伝えられています。

 

9月中旬から10月下旬にかけて、全国各地で秋祭りが行われますね。

実は秋祭りは、土地の神様に秋の収穫を感謝し、翌年の農作を祈願するお祭りです。

笛を吹いたり、獅子が舞ったり、神輿を担いだりと、祭りのスタイルは

地域によって異りますが、どれも産土神への感謝の気持ちを表しています。

この秋祭りが終わると田の神様は山に帰り、山の神様となるといわれています。

そして、冬を越し、春になると再び田の神様を迎えるため、春祭りがおこなわれます。