七十二候・第十三候 「 玄鳥至 ( つばめきたる ) 」 4/5~4/9

七十二候が清明の初候に変わり、夏鳥のツバメが渡来する頃となりました。

「玄鳥(げんちょう)」とはツバメの異名で、黒い鳥という意味です。

冬を暖かい東南アジアで過ごしたツバメたちは、
繁殖の為、春になるとはるばる海を渡って日本にやってきます。

ツバメが飛来してきたら、本格的な農耕シーズンの始まりです。

燕(ツバメ)

日本では昔から「ツバメが巣をかけると、その家に幸せが訪れる」
という言い伝えがあり、ツバメは大切に扱われてきました。

これは、ツバメは米等の作物を荒らさず、害虫だけを食べてくれる益鳥として
親しまれてきたことも関係しています。

飛行するつばめ

ところでツバメが1日に捕まえる虫の量をご存知でしょうか?

子育て中の親がエサを運ぶ回数は、1時間に約40回。

そして、この頃の親鳥は、1日に13時間程働くので、
520匹もの虫を子ツバメに運ぶことになります。

さらに親ツバメも、1日に200~300匹の虫を食べるので、
1日に捕まえる虫の量は、なんと700~800匹ということになります。

飛行するツバメ

ですが、秋になると虫が極端に少なくなるので、
ツバメたちはまた南方へと飛び立っていきます。

9月中旬に「玄鳥去(つばめさる)」という候がありますが、
これは春にやってきたツバメが子育てを終え、南へと帰り始める季節を表しています。