季節の和菓子 「 水無月 ( みなづき ) 」

水無月は、六月の異名であるとともに、
6月30日の「夏越の祓」に欠かせない和菓子の名でもあります。

三角形の外郎生地に小豆を散らしただけの素朴な和菓子ですが、
小豆には厄除けの意味があり、三角の形は暑気を払う氷を表しています。

水無月(石川県金沢市「大樋美術館」)

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季節の草花 「 紫陽花 ( あじさい ) 」

アジサイ

「あじさい」の語源は「藍色が集まったもの」という意味の
「あづさあい(集真藍)」が変化したものだと言われています。

土壌の酸性度により花の色が変わるのは有名ですが、
一般的には酸性ならば青系、アルカリ性ならば赤系と、
土のpHの違いにより、同じ株でも発色が異なります。

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七十二候・第二十八候 「 乃東枯 ( なつかれくさかるる ) 」 6/22~6/26

七十二候が夏至の初候に変わり、乃東が枯れていく頃となりました。

乃東とは、冬至に芽を出し夏至に枯れる「夏枯草(かこそう)」の古名で、
紫色の花を咲かせる「靫草(うつぼぐさ)」の漢方名でもあります。

靫草(ウツボグサ)

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七十二候・第二十七候 「 梅子黄 ( うめのみきばむ ) 」 6/16~6/21

七十二候が芒種の末候に変わり、
青々と大きく実った梅の実が黄色く色づき始める頃となりました。

“梅の実が熟す頃の雨”ということから「梅雨」になったとも言われ、
梅雨時である陰暦5月を「梅の色月」と美しく言い表した言葉も残っています。

梅の実

梅は、古くから日本人に身近な植物ですが、もともとは花よりもその実が万病に効くとされ、
奈良時代に薬用植物として中国から伝わったといいます。

じめじめとした梅雨に入り、身体の免疫力が落ちるこの時期、
クエン酸が豊富で疲労回復、食欲増進の作用がある梅干しは、
古くから重宝されてきました。

殺菌作用も強いので食中毒の予防にも役立ちます。

 
収穫された梅の実は、梅干しや梅酒、梅シロップや梅ジャムなど
保存食として幅広く利用されています。

梅酒用には、まだ青く熟す前のかたい梅が、梅干しや梅酢用なら、
完熟してちょっと黄色くなったくらいのものがよいそうです。

また、梅はそのままでは食用に適さないので、干す、煮るなどの調理をして食用にします。

「梅は食うとも核(さね)食うな、中に天神寝てござる」

これは、生梅のたねには毒があるから食べてはいけないという戒めで、
天神は梅に縁の深い菅原道真を指しています。

季節のいきもの 「 蛍 ( ほたる ) 」

あまり聞き慣れないですが、「ホタル前線」という言葉があります。

桜の花前線と同じように、日本列島を南から北へ進んでいき、
九州、四国などの早い地域では5月の中旬から蛍が現れ始めます。

6月に入ると本州の大部分で、7月になると東北や北海道でも見られるようになります。

第67回 信州辰野 ほたる祭り ポスター

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七十二候・第二十六候 「 腐草為蛍 ( くされたるくさほたるとなる ) 」 6/11~6/15

七十二候が芒種の次候に変わり、草の中から蛍が舞い、
明りを灯しながら飛び交う頃となりました。

古くは、暑さに蒸れて腐った草や竹の根が、蛍になると信じられていたそうです。

水辺や野の暗がりに浮かんでは消える蛍の光は、まさに夏の風物詩。
夏の夜を幻想的に照らし出してくれます。

ほたるの光筋

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